真・スズキ王国

GSX-R750に乗るノンケライダー(大嘘)がバイクのあれこれを書くブログです。

カタナ400に10,000km乗ったインプレ

カタナ400納車からなんやかんやで10,000kmほど乗り回したので節目として再度インプレを書いていくゾ。需要は無いんですか!?(レ)

主に前回のインプレ(2,000km)で触れなかった部分について書いていくので見とけよ見とけよ〜。

※一般のクソザコライダーによるガバガバインプレです。過度な期待はしないようにしましょう。

j-shima.hatenablog.jp

 

そもそもなんでこんな骨董品買ったんや

カッコ良かったから(即決) 自分のバイクを所有するのは初めてだったし無難に新しくて楽で扱いやすいやつ(YZF-R3とかNINJA400とか)を考えていたのになぜかこっちに目が行ってしまった(陽性)。

実際は検討を始めてからかなり熟考したけれども、やはり20年落ちの中古車という点で目に見えた地雷を踏みに行くのはなかなかCRAZY(ネイティブ)だなと思った。案の定経年劣化であちこち壊れてはいるが致命的な不具合は無いからokか(ホモ特有のガバ基準) 

 

見た目とか

好き嫌いが分かれると思う。当職は1級鈴菌感染者というわけでもないためスズキのバイクなら無差別に好きなわけではないしスズキ狂信者でもない。単にカタナのビジュアルが好きなだけで、極端な話カタナがカワサキ製だったとしても迷いなく買うと思う(意味不明)。

f:id:J_shima:20200721231844j:image

ま、現代のバイクには絶対にない唯一無二のデザインであると思う(適当)。

GSX1100S大先輩はガチムチの超兄貴って感じだけど、400や250はシュッとして軽快な感じでこれはこれで良い。

 

取り回し

前回も触れただろいい加減にしろ!

相変わらず重くも軽くもなく普通ですかね(適当)。強いて言うならハンドルの切れ角が32度と小さいため駐車場での切り返しはクソオブクソである(暴言)。狭い場所に頭から突っ込むと帰る時に地獄なのでそんな時は車同様バック駐車ですかね。

 

足付き

身長173、股下80の標準体型で両足かかとまで設置するので余裕。むしろ膝の曲がり加減が窮屈なのでシート高3cm盛りました(HENTAI仕様)

重心が高くなり運動性能が上がって気持ちええんじゃ。

 

ポジション

最近のスポーツモデルに比べるとハンドルが遠い。タンクの全長が長い上にハンドルそのものもトップブリッジの下にマウントされたガチムチのセパハンなので仕方ないね(レ)。最初のうちはヘルニアになりそうよ!(キレ気味)といった感じでキツかったけど慣れました(天下無双)。前傾姿勢はSS程ではないので1日500kmくらいなら割と余裕である(疲れないとは言ってない)。

シートの高さ盛ったりステップも1.5cm上げたりしたこともあり中々しっくり来るポジになりました(調教完了)。

j-shima.hatenablog.jp

 

質感

ハンドル周りはかなり質素。メーターは90年代のアナログ式そのもので、機械式のODDメーターとトリップメーターが付いているのみ。時計、燃料計、ギアポジションなどの便利装備は勿論付いていない。あとメーター内に水滴がついててきたない。そのうち綺麗にすると思います。

f:id:J_shima:20200718235008j:image

ハンドルスイッチ類は樹脂の劣化が激しくくたびれているが、とりあえず機能するのでヨシ!

トップブリッジは塗装が剥げてかなりみすぼらしいのでそのうち外して再塗装したい。

 

エンジンは水冷だが空冷を模したフィンが付いている。いらない(辛辣)。90年代の水冷ネイキッド特有らしいが、当職は現代っ子で特に空冷へのこだわりとか無いのでどうでも良いです。

 

エンジン

f:id:J_shima:20200718235100j:image

知っての通り質実剛健の水冷直列4気筒

ボア×ストロークは52.0×47.0、400マルチの中ではかなりロングストローク系のエンジンである。(CB400SFは55.0×42.0)

ノーマルであれば下からでもゴリゴリトルクが出て乗りやすいとのことだが、当職のカタナ先輩はフルエキ(ヨシムラサイクロン)が換装されており低速トルクは正直弱い。少なくとも1000〜3000回転付近はよわよわ過ぎて使い物にならず、巡航中は多少低いギアを選択してでも3000以上に回転を保っておきたい。ツインに比べると発進時のトルクが弱いので時々ガバ操作でエンストする。教習生か?例えば5速か6速、3000~4000回転の巡航から加速するときは非常に億劫で、ギアを2つ落とさないと気持ちよく加速しない。小排気量車なんで当たり前っちゃ当たり前だが。

このエンジンが本領を発揮するのは7000回転を超えたあたりからで、ここから明らかに音が変わり二次曲線状にトルクが増してくる。パワーバンドの9000回転付近はタマヒュンするほど気持ちよく加速し、また振動も凄まじく非常に挑発的なエンジンである。いくら公式が「ハーフスロットルの優越」などとほざいたところで、R400譲りの心臓は紛れもなく高回転型である。最高に頭悪くてすき

パワーの出方がフラットなエンジンは乗りやすくて良いけど、こうした下は眠い癖に回せば回すほど牙を剥く特性のエンジンは乗っててとても楽しい。

もっとも日常ではパワーバンドに突っ込んでハッスルする機会はほとんど無く、せいぜい使うのは高速の合流時の加速ぐらいである。いくら400ccとはいえ頻繁にぶん回してたら免許がいくらあっても足らんゾ。

 

始動性について

始動性の悪さはカタナ400をはじめ年式の古い中古車にありがちな症状である。当職のカタナも例に漏れず納車時から始動性がクソクソ&クソだったが修理を重ね現在は改善されている。

始動性の悪さの原因は様々だが、当職の刀の場合

  • イグナイターの不良
  • 燃料フィルターの劣化

の2点だった。この2つを交換した現在は冷感時も一発始動が可能となっている。

 

 

暖機運転について

基本的に始動後はすぐにチョークを戻さないと被ってエンストするので、徐々に戻しながらスロットルを微妙に開けて2000回転くらいで10秒くらい保持する。その後スロットルを戻してアイドリングが安定したらしばらく時間を置く。季節にもよるが夏なら3分程度、真冬は5分以上置いて様子を見る。アイドリング回転数が1000回転くらいで落ち着いたらok。

少なくともエンジン始動直後に走り出したらまともに走らんのである程度の暖気は必要。早朝だとそれなりにご近所に気を使う必要がある。

 

キャブレターとインジェクションの違い

なんとなくだけどキャブレターの方が爆発力がある気がする(曖昧)。といってもインジェクションと比べて圧倒的に速いというわけではない。インジェクションは状況に応じて必要分の燃料を送るのに対し、キャブは燃料がダイレクトに燃焼室にブチ込まれていく感覚が伝わってくるのである。主にスロットル開時の燃料の噴出量はインジェクションの精密な設定とは違いメインジェット一つで調整されるので、とりあえず燃やせばいいんだろ!(バーサーカー)といったキャブ特有のフィーリングがある。んまぁ、キャブ車の方が楽しいと主張するおっさんが多いのも何となく分かる気がする。

f:id:J_shima:20200718235209j:image

 タンクに写り込むホモ。

最高速

庭で試したらメーター読み180km/hまでは余裕で出た。多分最高で200はいくんじゃないですかね(適当)。

f:id:J_shima:20200523155720j:plain

今更だけど前オーナーがドリブンスプロケットをノーマル50から46に落としており最高速寄りになってました。どこで出すんですかね(純粋な疑問)。我輩は街乗り重視なので次のスプロケ交換で48くらいにするかも。

 

遅いと言われているのはマジ?

少なくとも400クラスの中で目立って遅いってことは無いんじゃない(適当)。そう言われる要因としてはこのクラスでは車重が200kgちょいと重めなことぐらいじゃなかろうか。現行ninja400(160kg台)とかは別としても、10kgくらいの車重差は荷物やライダーの体重で相殺されるし大した差ではないと思う。ちなみにぼくは60キロちょいのもやしです。

エンジンに関してはR400の流用なので前述の通りパワーバンドにぶち込めばライダーのケツをガン掘りするほど仕事してくれるので、遅いと言ってる人はたぶんエアプかスズキアンチだと思う(適当)。SUZUKIの敵はSATSUGAIせよ(過激派)

 

フレーム

一応買うときには歪み等が無いかチェックしたが特に問題無し。カタナとインパルスはエンジンに対しフレームが貧弱らしく、ちょっとした転倒でも割とすぐに歪むやわらかフレームらしい。とはいえ少しお山を流す程度なら脆弱さは微塵も感じないし大丈夫でしょ。

f:id:J_shima:20200607220344j:plain

 

 足回り

f:id:J_shima:20200718235231j:image

f:id:J_shima:20200718235245j:image

フロントフォークは安心安全のSHOWA製。リアはRFYとかいう激安品が付いている。比較対象が無いので何とも言えんが、個人的には前後共にストロークはそれほど大きくなく少し硬くよく粘る足だと思う。かといって乗り心地が悪いわけでもなく、路面のギャップはそれなりに拾うしコーナー出口でトラクションをかけた際もリアはしっとりと沈んでいくので危ない感じはしない。

ただし大きめのギャップを拾った時は段差がケツに突き刺さる。油断していると衝撃がモロに入り「アッーーー!!!(大咆哮)」 となりかねないので注意が必要。ちなみに当職は大学受験の際にケツを患っており、死闘の末現在は休戦中だが油断はならない。大きめのギャップを視認した時はケツを少し浮かせて対応している。

リアに関しては古臭いツインショックだけど、クソザコライダーの感性ではモノショックとのフィーリングの違いがよくわかんないです。見た目でしょ(断言)

 

ワインディング

最初のうちは一次旋回でヌッと寝かせてからの二次旋回がやだ怖い...(女の子)といった感じで不安だったけど、慣れてきたらケツと脚でリアに荷重を移しスロットルを開けていくリア荷重での曲がり方ができるようになった。要はしっかりとトラクションを稼いでタイヤのグリップを発揮させた方が安定するのである。またバーハンと違い低めのセパハンなのでハンドルに力を入れすぎないようにすることも重要。旋回中はあくまで両手はハンドルに添えるだけで、基本的には下半身で曲げていくバイクだなと思った。

詰まるところ前回のインプレで二次旋回が怖いと書いたのはタイヤでも車体でもなく単に当職がヘタクソなだけでした(懺悔)。お兄さん許して。

よく曲がらないと言われている事については、ノーマル18インチホイールだったらそうなのかもしれない。当職のは17インチ化されているので、上に書いた通りケツ荷重を覚えてからは特に曲がりづらいと感じたことは無い。

 

タイヤ交換後に追記

やっぱタイヤのせいだったわ(掌返し)

バイアスツーリングタイヤからスポーツラジアルタイヤに交換したら全てが激変し、リアがヌルヌル動き勝手に曲がっていくようになりワインディングが1145141919810倍楽しくなった。良いタイヤは良いぞ(意味不明)。

j-shima.hatenablog.jp

 

ブレーキ

f:id:J_shima:20200718235311j:image

効くけどフィーリングがウンコ(暴言)。特にフロントの感触がフニャチンで、最初のうちは旧車だからこんなもんかと思ってた。

f:id:J_shima:20200721231800j:image

しかしたまたまバイク屋で見つけた走行距離の少ない上玉のカタナのブレーキを握ってみると明らかに当職のカタナ君よりカッチリしているのである。ええ...?(不満) 当職の個体、納車前はハイグリップタイヤ履いてたりレース用のチェーン入れてたりそもそも前後ホイール17インチ化していたりと前オーナーOYJによる調教が行き渡っているのだが、そんな男がブレーキ周りのメンテを怠るとは思えないんだよなぁ。おそらくキャリパー周りは入念にメンテされているような気がするので、原因はマスターシリンダー側の経年劣化ですかね? フルードのエア抜きしても効果は今一つだったので、手っ取り早いのはマスターシリンダー丸ごと交換してしまう事だろうか。ニッシン製タンク別体式マスターシリンダー13,000円!?(お財布壊れる)

ま、制動力に関しては申し分ないんじゃないですかね(適当)。以前脇道から飛び出してきたクソアホ軽トラに反応してフルブレーキング掛けたらフロントタイヤがめちゃくちゃ鳴いたので多分大丈夫(大丈夫じゃない)。ABS欲しい...ABSくださぁい?(叶わぬ願い)

 

ヘッドライト

f:id:J_shima:20200718235325j:image

何故か全オーナーによりHID化済み(謎仕様)。メチャクソ明るいしハロゲンより熱も持たないらしいからまあええか。ただ、真っ白なので霧の中じゃ前が見えねェ(キレ気味)。

f:id:J_shima:20191228225015j:plain

 

排熱

f:id:J_shima:20200718235349j:image

(これと言って熱いと感じたことは)ないです。ハーフカウルネイキッドなので排熱に関しては普通に快適。フルカウルに比べれば天国である。

 

納車後の故障記録

  • CDI(イグナイター)はコンデンサくんが死んでました(半ギレ)
  • レギュレーターくんは走行中に死にました(全ギレ)

次はどこが死ぬんだか割とハラハラドキドキである。電装系については故障をある程度予測できるように電圧計くらいはつけておいた方がええんじゃろか?少なくともレギュレーターの死亡は事前に察知できたはず。

j-shima.hatenablog.jp

 

  • odd3.5万kmでクラッチワイヤーが限界を迎え半壊しました(憤怒)。

j-shima.hatenablog.jp

こまめに注油してれば5万kmは持つものと思ってたが、旧車は例外だと思い知らされた。26年間一度も交換されてなかったとすれば完全なる勤続疲労である。(激ウマギャグ) 

 

  • 燃料コックが限界を迎えお漏らししました。もう気が狂う。

j-shima.hatenablog.jp

ま、経年による故障は間違いなく発生するのでクソボロ中古車を買う場合は覚悟決めろ。

 

不満点

サイドスタンドがクッソダサい(暴言)

f:id:J_shima:20200721231212j:plain

なんだこのナメクジみてえなスタンドはよぉ...ダサいだけならいいけど普通にシフト操作の邪魔やねん(キレ気味) 運転中に少しでも足が当たって位置が下がるとサイドスタンドスイッチが離れてエンジンが止まるのでシフト操作にはそれなりに気を遣うのである。当職はもう慣れたけど、初めてカタナに乗る人は戸惑うと思う。ノーマル2本出しのマフラーなら多少は違うかもしれんが。

 

積載性

f:id:J_shima:20200721231438j:plain

積もうと思えば(王者の風格)

カタナはタンデムシートがケツデカ課長のケツ並にデカいので積載力に関してはPERFECT(ネイティブ)である。

今のところ最大積載量は

  • コーナン箱(45L)
  • コミネサイドバッグ(片方最大23L)×2

の合計で91L。ホムセン箱の蓋の上も有効活用すればおおよそ北海道ツーリング1回分の荷物くらいなら余裕で乗るんじゃないかな?ガチればアイリス箱700(62L)も載るような気がしてきたゾ(飽くなき探求)(さらなる高みへ)(違法建築で差をつけろ)

 

大型カタナについて

所有するかどうかは別として機会があれば乗ってみたいと思った(小並) 。

f:id:J_shima:20200721230248j:plain


圧倒的にゲテモノ扱いされる事の方が多いカタナだが、400に関してはインパルス400をセパハンにしてカウルつけただけの普通のバイクなので、これといって乗り味に癖があるわけでもなく良い意味で期待を裏切られた感すらある。

 

パーツ供給について

外装以外は普通に出る。今までレギュレーター、イグナイター、ワイヤー類、燃料コックを交換したけどメーカー純正品の供給は問題無かった。ただしイグナイターはホモビ0.7本分くらいだったので社外品を買った。

 

乗りたい人にオススメできるか

どうしても乗りたい人以外はやめた方が良い(冷静分析)。

どんなに状態の良い個体を選んでも確実に経年劣化で壊れる部分が出てくるのでそれなりの金と覚悟が必要。幸いにも当職の車体に関しては経年による故障は多少あれど致命的なものはまだ無い。少なくともエンジンは絶好調なので多少金はかかってももうしばらくは乗っていくつもり。

カタナに限らず古めの中古車を買う場合は基本整備が出来る事は勿論、ある程度車両の変化を敏感に読み取れる事が必要になってくると思う。

 

総評

カタナ400の悪いところ

  • こわれる
  • サイドスタンドがダサい上に邪魔
  • スズキ

カタナ400の良いところ

  • かっこいい
  • 楽しい
  • スズキ

結局これがバイクの全てだ分かったか!(天下無双) バイクなんぞ見た目が全てである。文句がある人はかかってこい(宣戦布告)。

乗れば乗るほどリセールバリューが落ちていくけど、元々あって無いような物だしまあええか。わしが責任持って棺桶にブチ込んでやるからな?(鋼の意思)

f:id:J_shima:20200721232112j:image

ところでこの記事の写真を撮るために奥多摩に行ったら見ての通り濃霧に飲まれ完全敗北しました。だから前が見えねェっつってんだろ(ブチギレ)