真・スズキ王国

GSX-R750に乗るノンケライダー(大嘘)がバイクのあれこれを書くブログです。

GSX400S KATANA(GK77A)のインプレ

追記:10,000km乗りました。

j-shima.hatenablog.jp

 

とゆーわけでカタナ先輩を2000 kmほど乗り回したインプレを書いていくゾ。現在カタナ400のGoobike登録数は20台くらいなのでそこそこのレア車ですね。需要は無いと思うが現代のバイクと比較することでバイクの進化がわかるんじゃないかな(適当)。

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状態

登録は1994年で納車時点でodメーターは25400 km、年代を考えればかなり少ない方で25年間なら年間1000km程度。前オーナーはシーズン以外はぜってえ乗らねえ鋼の意思を持ったOYJだったように思える。僕は納車2ヶ月で2000 km乗りました (笑顔)。メーター交換の可能性はあるが外見の綺麗さから一周回ってるという事はなさそう。むしろ数千キロの個体の方がかえって怪しいので現実的な数字だな!

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変更点は400カタナのカスタムとして定番のヨシムラサイクロンが入っていた。排気音はそこらのノーマルマフラーよりはやかましいが難聴になるほどではない。高速で後ろを走ってたCBR1000RRの音に普通にかき消されたのでSSよりは静か。

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ホイールは前後バンディット400の物に交換されていわゆる17インチカスタムされている。ノーマルホイールのタイヤサイズは後ろは140/70/17と普通だが前は100/80/18と珍しくタイヤの選択肢がうんこ...うんこ... 当然カタナのスタイルとしてはそれが正しいんだけど僕は現代っ子なので遠慮します(刀乗りの屑)。交換されたバンディットホイールは前110/70/17、後ろは150/70/17でミドルクラス向けのタイヤの選択肢が広がるので必要に応じてハイグリップタイヤも選べる(履くとは言ってない)。

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納車時タイヤはIRCのRX-01 Spec Rを履いておりしばらく走り回ってからダンロップのツーリングバイアスタイヤ、GT601に交換したら振動が悪化しました(半ギレ)。やわらかハイグリップタイヤからつよつよツーリングタイヤに替えたんだから当たり前だよなぁ!?

取り回し

そこそこですね(クソレビュー)。装備重量は205 kgでそれなりに重いはずだが体感的には旧ninja400やCB400SF-K(教習車先輩)ほど重くないように感じて丘people !? 重心とか関係してるんじゃろか。足つきも良いので跨ったまま足で漕ぐのも容易で車庫から引っ張り出すのもそれほど大変ではない。ネットのあちこちで重い重いと書かれているが教習車と大差無いしこの程度で音を上げるおじさん達雑魚過ぎない?(煽り) 多分重い重い言ってるのはレーサーレプリカ世代とか空冷ネイキッド世代とかで、 その辺と比べて相対的に重いだけだと思う(適当)。セパハンの影響でぶっ倒したら起こすのは大変そう。

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乗車姿勢・足つき

シート高は750 mmとクソ優しい。あまりに優しすぎて足をついた状態での膝の曲がりが窮屈に感じることもあるので後々対策も考えよう。ただしシートの横幅が結構あるので体感的な足つきはR25(780 mm)と同じくらい。意外だったのはタンクの形状がしっくりきてニーグリップがしやすかった事。最近のスポーツバイクはタンクが細く絞られているが当職の場合ある程度タンクの横幅があった方が馴染むらしい。またタンク全長の長さからハンドルは遠く、173・62のわしで若干の前傾になる。ハンドルの高さはCBR250RRとYZF-R25の中間くらいかな?前傾姿勢はハンドルの低さというより遠さからくる感じ。一方でステップの位置は普通のネイキッドと同じくらいで、峠のTITなコーナーで思い切り寝かすとつま先が地面と幸せなkissをしてしまうことも。足を後ろ寄りに置いたりして対策する他、マルチステップ等が入れられればもう少し高さを上げたいところ。それに合わせてシートを2 cmくらい盛れば旋回性能が上がって絶対グノシー...

 最初は前傾がきつく2時間くらいのツーリングで肩と肩甲骨が死にそうになったがそれは姿勢に慣れず腕の力でハンドルを支えていたことによるもの。慣れてくるとガッツリニ―グリップで姿勢を維持するようになり、痛みが脚、腰、肩、背中に分散し4時間くらい耐えられるようになりました(笑顔)。

始動性

 ファッキンシット(クソ悪い) ええ...?(不服)

夏でもチョーク引いてセルを5秒以上回し続け、若干アクセルを開けると申し訳程度に初爆が入りようやく始動する感じ。これ冬場エンジンかかるんですかね?(純粋な疑問) 入れる瞬間が弱いんですよ(初爆)。入っちまえば何ともないんですけどね。(火を入れる専門家)

暖気が終わって走り出せば特に問題なく走行中も失火などは起こらないので点火系は問題なさそう。バッテリーでもないのであとはセルモーターの劣化かキャブレターですかね?様子を見てキャブOHも視野に入れよう。

 

 追記:イグナイター交換したら改善しました。

排気音・フィーリング

水冷4発なのでCB400SFのようなシュイーンとしたモーター音みたいな上品な感じかな?と思ったらヴヴォーン ア゛オン!‼と重低音がお太いクッソ下品なサウンドで大変よろしい(褒めて伸ばす)。なんでも400カタナは外見はもちろん排気音に至るまで1100カタナ超兄貴の空冷重低音サウンドを再現しているらしく随分と趣がある。なぜ変な方向に思い切りが良いのか(素朴な疑問)。その気合いを新型カタナにも注いでほしかった。川崎がZ1/Z2のスタイルを踏襲して開発したZ900RSがバカ売れしたんだからスズキも旧カタナのデザインそのままに中身を新しくすれば良かっただろうにどうしてこうなった... 大人の事情もあるだろうがスズキの考えることはユーザーの視点とちょっとズレてるかな(ボロクソ)...

それはそうとして走り出せば4発らしくよく吹けるし低回転からのトルクもそこそこある。ただし巡航速度の3000~4000回転付近のレスポンスはパラツインのninja400には劣る。フルエキが入ってる分下が犠牲になってる感じかな。バンディット系のエンジンとは違い可変バルブ機構は備えていないけど7000回転を超えると明らかに音が変わり、パワーバンド付近の9000回転辺りは明らかに同じ400のツインより速く感じ高回転型のエンジンであることがよくわかる。ちなみに旧ninja400の最高出力は44馬力、カタナ先輩は53馬力である。最大トルクはNinja400は7500回転で37 Nm、カタナ先輩は9500回転で37 Nmとなっている。今この記事を書きながら調べたけどどうやらこの2台は最大トルクは同じようで、カタナ先輩の方が高回転型な分体感的に速く感じるという事なんじゃろか? 音って大事やな。

街乗り

発進時の安心感は同クラスのツインには及ばず少々薄い。アイドリング発進は慎重にやればできん事もないけど初速はダンゴムシ並みなので諦めよう。低速は結構粘るので半クラ無しでリアブレーキ引きずりながらとか結構無理が効く。またエンブレもツインよりマイルドで渋滞でも結構楽に扱える感じ。発売当初同クラスの中で最大トルクを誇っただけあるな。街乗りでメインの3000~5000回転辺りはツインほどではないけど過不足なく伸びるので特に不自由はない。ノーマルマフラーだったら低回転でももっとトルクあるかも。

 ブレーキに関しては止まらないとよく言われているらしいが普通に効く。前は普通だが後ろはなんか強い(曖昧な感想)。停車寸前でリアブレーキ引きずると結構鳴くので前後のバランスを考えて使い分けた方が良さそう。フロントよりリアの方が調整が難しいとはたまげたなぁ...

高速

80 km/hを超えると風圧で前傾姿勢がしっくりきて気持ちがいい。ハーフカウルと申し訳程度のスクリーンもネイキッドに比べたら仕事してくれる感じ。だいたいぬぬわkm/hまでは快適に走れるが東名高速(東京方面)で流れに乗ってたらぬうわkm/hまで速度が上がったことがありさすがに怖かった(クソチキン)。東名上りはみんなキチゲェみたいに飛ばすから気をつけようね!(責任転嫁) 怖いことは怖いけど車体がブレたり明後日の方向に飛んだりするような挙動はなかったので実測通り200 km/hまではOKという事になってるんだろう。車体は安定しているのであとは人間が耐えるだけって感じだな。やっぱ高速は車重が200 kg以上あった方が安定感があって良いな!

ワインディング

神奈川の県北からだと道志が目と鼻の先なので8月の猛暑の中でも毎週のように遊びに行ってました(照れ)。

ツーリングタイヤでそこまで無理はできないが基本的に減速してから一時旋回はヌッと切れ込み思ったより俊敏な感じ。リア140と同クラスの中では細い方なので同じくらいの重量でリア160の旧ninja400よりもヒラヒラ感は強い。ただしバンク中の安定感はあまり感じず積極的に寝かせていきたいとは思えない。これは車体よりもタイヤの差だと思うが、GT601は比較的新しいとはいえガバガバツーリングタイヤなのでハイグリップタイヤのような尖った形状ではなくバンク時の接地面積はあまり稼げそうにない。バンク角に比例して接地感が薄くなっていく感じだ。センターのライフは相当長そうだけど峠でイキリ散らす用途ならブリヂストンのBT39のようなハイグリップバイアスタイヤか、あるいはラジアルタイヤも視野に入れても良いかもしれない。ただこの年代のバイアス指定のバイクにラジアルタイヤを入れるとなるといろいろ大丈夫か不安なので慎重に考えよう。ちなみに旧ninja400は純正でダンロップのロードスポーツを履いており、これはラジアルタイヤの中でもスポーツ向けでバンク時の安定感は雲泥の差だった。ところでなぜツアラーに純正でスポーツタイヤ履かせる必要があるんですか(正論)。新モデルのロードスポーツ2もあちこちで純正採用されており評価は高そう。でも小排気量向けサイズがないので履けません(悲しみ)。仕方ないね(レ)。話が逸れたが要するにカタナ先輩のバンクが怖いのはタイヤのせい(責任転嫁)。でもおかげでコーナーの出口では慎重にトラクションをかけていく安全運転になったのでヨシ! さんざんGT601をsageてきたが普段使いで不満なことは一切なく雨の日も安心。ガバガバツーリングタイヤとしてはかなり優秀だと思う(下げて上げる)。

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燃費

平均21km/Lぐらい。18 km/Lくらい走れば良い方かと思っていたのでこれは嬉しい誤算。高速込みロンツーメインだと24 km/Lいったこともあった。やるやん! VTRの時と同じくこの年代のバイクは燃料系などついていないのでやはり満タン法で燃料を計算するしかない。タンク容量は17 Lと多めなので割と安心感はある。最初はビビりながら250 kmぐらい走って給油していたけどチキンレース方式で距離を伸ばしていった結果最大航続距離は340 kmくらいかな? 街乗りメインだとメインコックがガス欠になるのが300 km+αくらいでその後リザーブに切り替えて数キロ走って給油したら15 Lと少し入ったのでリザーブ容量は2 L弱くらい。300 km到達前に給油が安全だな。最近の400クラスはタンク容量15 Lくらいが普通だし燃費で負けても航続距離で殴り合えそう。

所でガス欠時の挙動なんだけどVTRの場合はいきなりエンジンが止まって結構焦ったがカタナ先輩はじわじわと吹けなくなっていくだけで割と呑気に走行中にコックの切り替えができた。排気量の違いによるトルクの差とかが関係しているんかな(適当)。

追記:11月に渋滞中でガス欠、この時は普通にエンジンが止まった。低回転だったからと思われるがリザーブに切り替えてもすぐに再始動できなかったので死ぬほど焦った。この時のトリップメーターは296 kmだったので油断してた。寒くなるにつれて燃費は悪くなっていくと思われるのでメンド臭がらずに早め早めの給油を心掛けるようにしよう(戒め)。

 

さらに追記 : そもそもカタナは負圧コック(ピストンの運動による圧力変化によって必要分の燃料を吸い出す仕組み)なので、ガス欠でエンジンが停止したらそのままセルを回し続けるだけでは微量の燃料しか吸い出せずすぐに再始動出来ないのは当然だった。ガス欠でエンジンが止まった場合はすぐにリザーブにするのではなく一度PRI(コックが開いて燃料が流れる)にしてしばらく待つ必要がある。

 

総評

思ったより乗りやすかった(小学生)。重い・遅い・曲がらない、とか「押せばツアラー・座ればレーサー・走る中身は旧世代」とかそこら中でボロクソ言われてるほど酷くはないと思う。てか後者に至ってはほぼ自虐じゃないか?少なくとも400クラスの中で飛び抜けて遅いとか速いとかはなく、免許取って1年のわし(53)でも普通に乗り回せる程度には乗りやすい。正直な所あまりに普通だったので拍子抜けしたくらいかも。重いかどうかは主観によるし特別遅いとも思わないし曲がらないかと言われてもそんなことはないと思う(全否定)。ノーマルからあれこれいじくり回されてる事を考慮しても特出してダメなところがあるわけでもない。エンジンに至ってはR400の流用だしガチマンカスタムすればカタナの皮を被ったレーサーと化すわけで実際今それに近いところにいると思う。ガイジ度高くてすき(直球)。

 

あとは、うん、単純に古いので突然の故障には気を付けようと思った(小並感)。幸い今のところ走行中のトラブルに見舞われたりはしてないがキャブレターなんかは間違いなくオーバーホールが必要になってくるだろうし、この年代のスズキは電装系が弱いとよく言われている。始動性については持病としてイグナイターの故障がよく挙げられており詳しくはわからないけど内部のコンデンサの劣化で電圧が上がらなくなることで失火を起こすらしい。現在始動性は悪いが走行中のストールはなく原因はキャブレターだと認識しているが、もし点火系が突然死んだら走行中に止まってしまい完全敗北するので早いうちに点検した方がよさそう。あとはネットで調べたら出てくる不具合の種類としてはタンクの錆によって負圧コックとかキャブレターが詰まるとかタンクの空気穴が詰まってガソリンが落ちなくなるとかコード類の劣化でバッテリーの電圧に抵抗が増えるとか些細なものから重大なものまで挙げればきりがない。古いという事はそれだけリスクが付きまとうわけだ(知ってた)。

 追記:走行中にレギュレーターくんが死にました(ブチギレ)。

 

まあ、最新のハイテクバイクとは違った楽しさがあって良いなと思った(小並)。ABSはもちろんハイテク装備は一切備えていない平成の遺物のようなバイクだが(暴言)不思議と心惹かれるものがあることは間違いない。そもそも当職はスズキに対して拘りがあるわけでも無くましてやカタナに乗ろうなど考えた事も無かった。そんな当職でも一目で引き込まれる魅力があることは確か。古いし不人気車でリセールバリューも期待できないので(ボロクソ)当職が乗り潰す覚悟で乗っていこうと思う。他に楽なバイクはいくらでもあるのにあえて25年落ちのスズキを選んだ故に逃れられない業を背負うことになったが、まあ武者修行みたいなもんやろ(気楽)と思って乗っていこうと思った。でも一生は嫌です(スズキ乗りの屑)

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追記:10,000km乗ったインプレ書きました。

j-shima.hatenablog.jp