真・スズキ王国

GSX-R750に乗るノンケライダー(大嘘)がバイクのあれこれを書くブログです。

タンク内清掃(サビ取り)

 

 製造から25年が経過したクソボロ(暴言)バイクはいろんなとこに不具合が出るものである。特に放置期間が長くなるとタンク内に錆が発生しコックやキャブレターが詰まって走行不能になる事もあるらしく、当職のカタナ先輩もタンク内に錆が発生しているのでここらでひとつ錆落としをやってみよう。

 

 何はともあれまずはタンクを外す。

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 サイドパネルも邪魔になるので外す。左側はチョークが繋がったままなのでフレームに適当にくっつけておく。

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 タンクを浮かせたら負圧ホースと燃料ホースを外す。ここまでは超簡単だったゾ。

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 燃料コックに耐油ホースを繋ぎ、適当な塗料缶(必ず金属製)を用意したらホースを中に突っ込んでコックをPRIにすればガソリンが流れてくる。なお塗料缶は携行缶とは違い内圧で破裂する恐れがあるのであくまで一時的に移すものである。全て移し終わったら灯油用ポンプでクルルァに移す。なお灯油ポンプは必ず新品を使おう。

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 あっそうだ。ガソリンの保管にポリタンクを使うのは絶対にやめようね! 静電気一つでお前の家がアパマンショップになるゾ。

 

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錆が見える見える…

 

 全て燃料を出し終えたら強めの中性洗剤をぶち込んで油分を落とす。なお重労働すぎて写真は撮り忘れた。

 

 錆取り剤はこれ。ライコランドの閉店セールで3割引で買いました(笑顔)。

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 錆取り剤の取り扱い手順に従いあらかじめ燃料コックは外し、ホムセンで買ったゴム板(5 mm)にドリルで穴を開けてボルト留めして栓をする。

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錆取り剤は全部で2L、10倍希釈で8時間程度との事。カタナ先輩のタンクは17Lなので念のため1.5割くらい残しておこう。

 

 錆取り剤をぶち込んだ後は60℃の熱湯を満タンまでぶち込んでよく振る(筋肉番付)。

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 8時間経ったら一度洗浄液を全て流して中を確認する。

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 ここで底の部分の錆が落としきれていない事を確認し再チャレンジ。残しておいて良かった。

 なお錆自体は視認できる限りでは大した事無いのではと思っていたが、中身を空にして中をよく覗き込んでみると底の部分には結構大きな糞の塊が鎮座しており、こいつがコック等に詰まったら結構厄介そうだなと思った(小並感)。早めにやっておいて良かった。

 

 

 良い機会なのでタンクキャップも新品に更新しよう。さすがに20年選手なのでパッキンは死亡寸前だし表面の塗装も養生テープで簡単にハゲる程痛んでるので多少はね?

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 ポン付けするなら簡単だけど鍵が増えるのは面倒なのでキーシリンダーだけ移植して使いたい。バラすの大変かなーと思ったらビス2本外しただけで見事にバラバラになってくれました。

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カバー部分も傷だらけなのでピカールで磨いて申し訳程度に回復。

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 シリンダーには556をぶち込んで洗浄し、その後シリコングリスを入れてスペアキー突っ込んでしばらく出し入れ♂を繰り返すと見事に復活した。またその他パッキン類にや可動部にもシリコングリスをぶち込んでおく。

 

 あとは元通り組み直して完成。

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 それほど複雑な構造ではなかったので、実際にバラして構造を理解すれば誰でもできると思う。

 

 タンクから洗浄液を抜いてドライヤーの熱風で乾燥する。だいたい水滴が出たら元通りコックを取り付け、新しいタンクキャップをつける。

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 あとは元通り車体に取り付けて終了。

すぐにガソリンを満タンにして油膜を作る事で今後の錆の発生は抑制できるはず。

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 作業時間は待ち時間が長く2日くらい。ガソリンを抜いたり洗剤で洗ったりとそれなりに手間がかかるものの、作業自体は筋肉さえあれば簡単に出来るのでわしと同じ旧車乗り兄貴には是非オススメしたい。なおバイク屋さんに頼むとだいたい3万は飛ぶらしいゾ。錆取り剤はだいたい5000円くらいなんでタンク外せる兄貴なら自分でやった方が良さそう。

 

 あっそうだ(唐突)

公式ではカタナのタンク容量は17Lとの事だけど、ほぼ空っぽの状態から満タンにしたら17.7L入りました。お前のタンク容量ガバガバじゃねえか!

 

 それはそうと前回のシート改造と合わせて手間のかかるメンテが済んで一安心。次回は始動性改善編や。